nicona's note.

- フリーランス・グラフィックデザイナーのつれづれBlog -

*この春は、出会って、つくって、つながろう!*

気がつくと桜の歌も聞こえてくる今日この頃です。
春めく気持ちが先立ち、ものづくり仲間との新しい出会いを求めて、先月はいろんな講座に参加してきました。そんな中で見つけた「出会う」「つくる」「つながる」ことの可能性のお話です。

f:id:niconaDESIGN:20160318175949j:plain

気になる講座やワークショップは、とにかく行ってみる!

好きなお店や団体が主催するイベントは日々チェックして、チャンスがあったら直接顔を合わせてみたい!ということで、先月はこんなところに参加してきました。

・小さな本屋のつくり方
 〜個性的な本屋の店主に学ぶ「本屋」という空間のつくり方(主催:BOOKSHOP LOVER


・表現の学校「紙もの雑貨の作り方、売り方」(主催:手紙社


・表現の学校「手紙社の制作物が生まれるまで〜イメージを形にする方法」
(主催:手紙社

・箱庭のガッコウ キュレーション&写真編(主催:箱庭編集部)
 

ちなみに、これらは全て受講料が発生する講座。これだけ参加すれば、それなりに出費もかさみます(笑)でも逆に言うと、お金を出せば憧れの人や場に触れることができるのです!これは完全に自己投資、倍になって自分に返ってくる!と思って、これはと思ったものはなるべく申込むようにしています。

そして、「お金をもらうこと=責任を果たすこと」でもあるので、こうした有料の講座は多くがとても充実した内容です。私はそうしたプロフェッショナルな人たちの姿勢に触れることが大好き!なので、余すところなく勉強させてもらっています^^

さらに、そこに集まってくる参加者の方々との交流も含め、思った以上の収穫もあったりします。

グループワークの楽しさ再発見

参加した講座の中で、とくに新しい出会いに富んでいたのが「箱庭のガッコウ」です。
“女子クリエイターのためのライフスタイルマガジン”というコンセプトで情報サイトを運営している箱庭さん。クリエイター同士のコミュニティ形成にも力を入れていて、今回の講座もワークショップ形式でグループワークがありました。

私たちのグループは、渋谷のFabcafeでのものづくり体験の様子をレポート記事にしました。その記事制作工程が、予想を超えておもしろかった!

感動したのは適材適所な役割分担と、スピーディーかつスムーズなやりとりです。
取材のアポを取る、構成を考える、写真を撮る、加工する、文章を書く、校正をする、TOP画像をつくる…。「これ私できます!」と積極的に手をあげて、「ここお願いします」も素直におまかせして信じて待つ。迷ったら「ここどう思う?」と聞いてみると、すぐにアイディアのレスポンスがある。

な、なんて素晴らしいんだ…!
飛び交うLINEのメッセージを前に、思わずワナワナと震える私(笑)
出来上がった時にはメンバーの数だけよろこびも倍増です。そこには、自分ひとりの制作とは違う、うれしい驚きやアイディアに溢れたものづくり体験がありました。

「つくる」をはさんでつながる

そんなグループワーク以外にも、休憩時間や講座終了後に他チームの方達とも交流できて、たくさんお話しました。みんな何かしらのやりたいことがあって、誰かと面白いことをしたい!という意欲のある方々。
さらに、それぞれのワークショップの経験をシェアすることで、気がつけばあちこちで話が盛り上がっていました。

人と人のあいだに「つくる」をはさむこと。そこから見えてくるそれぞれの持ち味や、引き出されるエネルギーが、これから先もつながっていくたくさんの可能性を生んでくれる気がします。

::::::::::::::::::::

なんだか2016年は序盤から元気に動いています(めずらしい!?)

実は、ここからさらに生まれそうな新たなチャレンジも見えてきました。
とても一度には書ききれないので、また後日のお楽しみにしたいと思います。

ではまた、にこっと笑顔でお会いしましょう。

 

 

*『すそ野派』がじわじわ世界を豊かにする?*

暖冬だったこの冬、いきなり積もった大雪に四苦八苦。やっとこさ今年最初のブログを書いています。今年もよろしくお願いします!

さて、今日はずっと書きたかった『すそ野派』について。いまの働き方や個人の在り方として、おもしろい表現だと思ったのでお話しします。

f:id:niconaDESIGN:20160119142657j:plain

目指すは頂上、ではない人たち

私が会社を辞めることを考え出した時に、背中を押してくれた一冊があります。西村佳哲さん著「自分の仕事をつくる」(ちくま文庫)。西村さんは働き方研究家として、いろんな人をインタビューし、貴重な対談記録を著書にまとめています。そこで登場する人たちの仕事の話がとにかくおもしろい。波乱万丈で情熱的な半生もあれば、静かにコツコツと道を極める半生もあり。いずれも、シゴトと自分ゴトの境目をハッキリ付けるというよりは、どちらもその人の生き方になっている感じがありました。

会社を辞め、西村さんの働き方シリーズをさらに読みあさっていたころ、ちょうどご本人のワークショップが開かれるというので、多摩美上野毛校舎を訪れました。

著書に登場したフリーで働くデザイナーさんや、個人でお店を出したり商品を作っている方々のお話を聞き、参加者同士で意見交換をするという内容。そこで西村さんが語ったのが『すそ野派』についてでした。

いま、仕事をするうえで地位や名声を極めるよりも、自分の本当に良いと思うことを突き詰めようとしている人たちの働き・仕事がおもしろい。彼らは山の頂上を目指すのではなく、すそ野を広げようとしている人たちであると。
「その人たちを『すそ野派』って勝手に呼んでいるんです。」
そう笑って話す西村さんを前に、わたしはその言葉の響きに胸が震えました。

豊かな森が広がるように

フリーの人もいれば、会社にお勤めの方もいて働き方は様々ですが、西村さんがインタビューをしているのはみんな『すそ野派』の人たち。自分の信念を貫くことは、もちろん厳しさの中でもがくことも多いようだけど、とても豊かに、そして地に足がついているように思えました。なにより、自分の仕事が本当に好きそうで。

そんな人たちが自分の嗅覚をたよりに、ゆるく広がったりつながったりしていく。そこで生まれるモノやコトは、正直でまっすぐ。ごまかしがない。

思えば、自分が心地よさを感じるお店や愛着を抱くものって、こんな匂いが漂っているのかも。その背景には、こういう人たちがいるんだろうか。だとしたら、世の中じわじわと豊かなものになっていきそうだ。そう考えて、うれしくなります。

そして、わたしもぜひその仲間になりたい。
自分の森を育てたいと思うのです。

:::::::::::::::::::::::::::::::

わたしの父も会社勤めを経て、自分ひとりで仕事をすることを決めました。苦労も多いようだけど、わたしにはいつもイキイキとたのしそうに見えます。この人も『すそ野派』だったのかと、ひそかに納得してしまいました。

ではまた、にこっと笑顔でお会いしましょう。

 

 *今日ご紹介した本*

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

 

 

*アートとデザインの違いってなんだろう?*

11月も終わりに近づき、ぐっと寒さが増してきましたね。さて、前回のブログで、町やフィールドでの言語に頼らないサイン計画について書きました。今日は別の視点を持ち込んで、「アートとデザインの違い」を入り口に、デザインが果たすべき役割についての考えをまとめてみようと思います。 

f:id:niconaDESIGN:20151125224315j:plain

問題提起型のアート、問題解決型のデザイン

先日、アートハッカソンなるもの(KENPOKU Art Hack Day)に参加してきました。参加者にはアーティストやプログラマー、研究職の方が多く、デザイナーは少数派。その場でチームを組んで、期間内にひとつのアート作品をつくるというイベントです。

その中で「アートは問題提起型、デザインは問題解決型」いう解釈があり、なんとなく自分の中で腑に落ちるものがありました。

アート作品には、作者が感じた世の中への疑問や強調したいことなどのメッセージがあり、見る人に考えるきっかけを与える「問題提起」をします。そして見る人の中で、その人なりの解釈とともに心に残って、ものの見え方を変えてくれることもあります。

一方、デザインは何か問題なり課題なりがある中で、対象の見え方や感じ方をコントロールすることにより「問題解決」をします。ロゴは企業やブランドの思想を視覚化し、サインは人を誘導し、広告は商品や対象の魅力を伝える、といったように。

その2つの役割の違いがわかっていると、たとえばデザインをアートのように扱ってしまい、主観性が際立って機能面が弱くなるといったことが防げます。アートが必要とされる場面、デザインが必要とされる場面、またその両方が必要とされる場面。もともと担う役割が違うことを意識することで、それぞれの力が存分に発揮されるのではないかと思います。

機能するデザイン

また、9月に美術館などのサイン計画を数多く手がけるグラフィックデザイナー色部義昭さんの展示(色部義昭:WALL)をたまたま見ることができました。そこでは東京オリンピックに向けて、東京の街区表示板(町の壁などで見かける住所がかかれた小さい表示板)のデザインを統一するというプロジェクトについて、様々なプロセスが示されていました。現在は書体もフォーマットも色もバラバラな街区表示板を、日本への外国人旅行客が増えることを前提に、統一したデザインに一新しようという大規模な計画です。

視認性と気品を兼ね揃えたオリジナル書体の制作(そこからか!)をはじめ、外国人を迷わせない英語表記の入れ方、さまざまな素材の外壁に合う表示板の色、風雨にさらされることを想定した素材・加工法の選定など。普段あまり気に留めないこの小さな標識に、これだけの要素が詰まっていたのかと驚きました。その丁寧なシステム作りが、何十年と町の中で機能し続ける案内表示としての強度を生む。紛れもないデザインのプロの仕事が、そこに凝縮されていることに感動しました。

::::::::::::::::::::::::::::

デザインというと、ひらめきや感覚で出来ていると思われる方も多いと思います。もちろん、それが求められるケースもあるでしょう。しかし、いろいろな場面で使われていくことのできる展開力あるデザインは、丁寧なプロセスを踏んで生まれることを改めて感じました。

ではまた、にこっと笑顔でお会いしましょう。

*フィンランドに行ったら、サイン計画について考えてた話*

約2ヶ月半ぶりとなり、時の流れの速さにちょっとあわててこの記事を書いています。少し時間を巻き戻しますが、8月の終わりに夫婦でフィンランド旅行に行きました。また、9月に銀座でふととある展示に立ち寄りました。その両方から感じたサイン計画の大切さや、デザインの役割について、2回にわたってお話ししようと思います。

f:id:niconaDESIGN:20151022230314j:plain

“外国人”がストレスフリーで旅行するには

約10年ぶり2回目となるフィンランド。最近、旅行者にとって便利になったことがひとつ。ヴァンター空港からヘルシンキまでの移動方法に、バス以外に環状線の電車が加わったのです。まだできたてホヤホヤの路線なので、さぞやたどり着くのに苦労するかと思いきやーわかりやすい案内表示で、あっという間にホームへ着き、目的の電車に乗って、ヘルシンキ中央駅に降り立ちました。その驚きのストレスフリーぶり!夫が英語が読めるからというだけではありません(笑)それ以前に、パッと見て数字やアイコンがわかりやすいし、目的によっての色分けが統一されている。書体もバラつくことなく揃えられているので、余計な神経を使いません。極力言語に頼らず、視覚的に伝えるサイン計画のたまものです。

山の中まで…!?

なんと同じことは、大自然の中にも。今回の旅行のメインイベントとして、ヌークシオ国立公園のトレッキングを計画していた私たち夫婦。しかし、マイナーな長距離コースを選んだため、情報源はひとりの日本人旅行者の方のブログだけ(すごく助かりました!)ちょっと不安だったのですが、いざ森に入ると、その案内標識のわかりやすさにびっくり。コースごとに色分けされて、その色の正方形の板が行く道行く道、木に貼り付けられています。その色をただ辿っていけば迷うことはないのです(日本の山なら赤のすずらんテープなのに…!しかもだいたいちぎれて風前の灯火…涙)美しい湖と森を邪魔しない、色の持つ感覚的なわかりやすさを生かした非常にシンプルなシステム。すごいよフィンランド。大自然に包まれて変なことに感動する私でした。

::::::::::::::::::::::::::::

…と、前半はこのへんで。その後帰国した途端、成田空港の煩雑な案内に迷い、なかなか成田エクスプレスの乗り場に辿り着かなかった時の落胆っぷりは、筆舌に尽くしがたいです…(笑)

ではまた、にこっと笑顔でお会いしましょう。

 

*フリーになって1周年(後編)〜これからの1年*

前編に引き続き、フリーのデザイナーになって1周年の節目を迎え、自分のこれまでとこれからについて書きたいと思います。後編では「これからの1年」を見つめていきます。ちなみに、正直な気持ちを書き綴ったところ、だいぶこそばゆい内容&長文になっていますので、ご興味のある方だけ読み進めてもらえればと思います(笑)
※前編はこちら → *フリーになって1周年(前編)〜ここまでの1年* - nicona's note.

f:id:niconaDESIGN:20150806232808j:plain

どんな「仕事の仕方」をしたいのか

この1年を振り返ったあとで、今後「どんな仕事をしたいのか」を改めて考えてみると、それよりも「どんな"仕事の仕方"をしたいのか」が先なんじゃないかと思いはじめました。私はやはり、私だから頼みたいーそう思ってもらえるような仕事の仕方をしたい。それは、作るデザインのテイストでも、クオリティでも、スピードでもいい。さらには頼みやすさ、話しやすさ、なんかウマが合うーそんなことでもいいのです。

お客さんにとって、企業とフリーランスとの違いはそこではないでしょうか。つまり、その人のパーソナリティを求めて仕事を頼んでもらえること。それこそ、私の考えるフリーランスの意義です。

ポートフォリオを見直す

では、パーソナリティを求められるフリーランスになるには、どうしたら良いか。まずは「自分をわかりやすく伝えること」を頑張るべきでしょう。自分は何が得意で、どんな考え方をしていて、どういう仕事をする人なのか。なるべくクリアに伝えたいものです。

それがまだ出来ていないと思う私が、まずやるべきことのひとつが、ポートフォリオサイトの見直しです。1年ひとりでやってみて、小さくても「自分の仕事」と思えるものが少しずつ出来てきました。ここで今一度それをわかりやすく整理することで、自分自身どこへ向かいたいのか改めて意識できると思います。

また、それを自分のストーリーとして文章化してみることも大切だと思います。履歴書では書ききれない、これまでの自分が経てきたこと、そしてこれからの自分がどんなことをしていきたいかを、短い文章にまとめてみることは、これから自分を人に伝える時に必ず役に立つでしょう。

自分の再形成

私は昨年、WEBデザインを学びそちらの道に進もうとも思いました。が、不思議と日が経つごとに、自分の原点であるグラフィックデザインにもっと積極的に向き合っていきたい、その先にやりたい仕事がまだまだあると思うようになりました。とりわけ大学で専門としていたVI(ビジュアル・アイデンティティ)に改めて魅力を感じています。ブランディングの大小に関わらず、そのものや人の良さを自信をもって広められるようなお手伝いがしたい。その気持ちを確かめながら、勉強と実践を繰り返していきたいと思います。

また、自分がもともと持っているものを引き出していくことも、大切にしたいです。子供の頃に好きだったこと、なぜか続いていたこと、どうしても気になってしまうことーそれが「自分らしさ」になることを、フリーランスになった今、改めて感じています。

私の場合は、文章を書くこと、人前で話すこと、ヲタクであること(笑)の3つが今後の自分を再形成してくれる予感がしています。まずはそれらが好きです!と、もっとまわりに話すところから始めてみようと思います。

::::::::::::::::::::::::::::

すっかり長文になりました…。
やはり悩みながら手探りで文章を組んでいくのは、時間がかかる上に削るのに一苦労ですね(笑)でも少しスッキリして、2年目を歩んで行けそうです!(ポートフォリオ…どのくらいでリニューアルできるでしょうか。うふふ)

最後に、いつも相談に乗ってくれたり、言葉を掛けてくれる友人と家族、そしてこのブログを読んでくれている方々に、心から感謝です!これからもどうぞよろしくお願いします。

ではまた、にこっと笑顔でお会いしましょう。

 

*フリーになって1周年(前編)〜ここまでの1年*

記録的な連続猛暑日で幕を開けた8月、nicona DESIGNは1周年を迎えました。もう1年経ってしまった!という思いと、小さいながらもいろいろな新しいことに向き合ってきたなという思いがあります。今日はめずらしく前編・後編に分けて、この1年の振り返りと、これからのことについて、自分自身で今一度考えをまとめてみたいと思います。

f:id:niconaDESIGN:20150806232757j:plain

ひとりの不安と爽快さと

フリーのデザイナーとして開業したのが1年前。当たり前なのですが、本当にひとりぽっちなのです。仕事の価格、スケジュール、クオリティを判断するのも、自分だけ。最初は慣れなくて、ひたすら不安なこともありました。

でも慣れてくると、これがちょっと爽快な気分に。なんせ自分ひとりでやっているので、すべての責任も成果も自分のものなのです。怖いと思うのは、だいたいが「はじめるまで」です。ひとりでやったことのない見積もり、打合せ、請求などなど、頭で考えているうちは不安ばかり。「わー!」と叫びたくなることもあります(笑)しかし、いざ動いてみると「なんだ、こんなことか」と思うことがほとんど。その瞬間、小さくてもひとつずつ、足を前に出せたんだと気づきます。この実感こそ、フリーランスの面白さではないかと思います。

1年間でやってみたこと

ここで、フリーとしてスタートしてから、私がこの1年でやってみたことを挙げてみます。

*自分のブランディングとして
・自分の屋号を決めてみた。
・屋号のロゴを作ってみた。
ポートフォリオサイトを公開してみた。
・ブログを始めてみた。
・ブログにイラストを描いて載せてみた。

運営のことについて
・見積書、請求書を作ってみた。
クラウドソフトで経費を管理し始めてみた。

新しい仕事について
・美術館のボランティアとして制作物をデザインした。
・前職の会社から個人でお仕事を受けるようになった。
・友人から個人的なお仕事を受けるようになった。
・メーカーを探したり見積もりを取るところからやってみた。
・WEBライターとして契約を結んだ。

最初の1年はまさに準備期間として、あっという間に過ぎ去っていくものだというのが実感です。一度このように整理してみると、ただただ焦っていた気持ちも冷静になって、次にすべきことが見えて来るように思います。

ブログというアウトプットがくれること

書き出した中でも、今後の自分に最も影響をあたえそうなことーそれがこのブログを始めたことです。自分の中にあるさまざまなことをひっくるめて、自分の仕事にしていきたいと思い、私はフリーになりました。でも自分の今までをポートフォリオとしてまとめても、何か物足りない。だいたい、私がしたいことってまだ出来ていないんだし!という思いがあった中、ふと思い立ってブログをはじめました。

自分の考えていることを、リアルタイムで文章にする、イラストにする。このアウトプットによって、自分の中がクリアになると同時に、まわりの人に自分の内側を見てもらえるきっかけになったと感じています。

 :::::::::::::::::::::::::::::

前編は「ここまでの1年」についてでした。
明日は後編。より自分の中で見つめ直したい「これからの1年」について書いてみようと思います。

 

 

*自分を広げるお金の使い方*

雨の日が続いていますが、もう夏本番も近いということですね。最近は今まで培ってきた得意分野の仕事に加え、新しいことへも挑戦していこうとしているところで、毎日期待と不安が入り混じった気持ちを抱えています。今日はそんな時こそ考えたい、自分を広げるお金の使い方についてお話したいと思います。

f:id:niconaDESIGN:20150703082420j:plain

まずは本屋さんへ行ってみる

私がお金を使うものの常に上位にあるのが本です。自分の中の知識やセンスを更新するのに、一番身近で役に立つ場所。それが本屋さんです。

本探しはとても集中力を要します。ダイレクトに役に立つものの他にも、ふと目に止まったものからインスピレーションを得られることも多いので、感度を上げてピンとくるものを逃さないように…。

そして、購入の段階になって迷ったら、その本がもたらしてくれる自分への栄養素をよくよく考えます。この本からは、面白いアイディアや、感性を刺激してくれる写真、新しい知識という栄養が摂れるな…これは今の自分をもっと元気にしてくれそうだ。そう思ったら、迷わず買った方が良い!というのが、私の経験則です。充分に吟味して選んだ本は、思わぬ時に再び自分へヒントをくれるので、手放せないパートナーになってくれます。

会いたい人に会うことをためらわない 

他にもお金を使うべきだと感じることに「会いに行くこと」があります。それは友達でも、愛読書の著者でも、好きなアイドルでも、憧れの画家の原画でも同じです。「今、会いたい!」と思った人やものには、何かしら今の自分が必要としているパワーがあると思うのです。

そのためには、交通費やお茶代、セミナー代、チケット代などなど…やはりまぁ何かとお金はかかるものですよね。でも、直接会って過ごす時間とその空間には、かけたお金よりもずっとずっと価値がある。そう思うことがほとんどです。

商売道具は良いものを使う 

最後に挙げておきたいお金の使い方に、商売道具への投資があります。良い道具はやはりそれなりにお値段の張るものですが、ここはプロ意識が試されるところでもあり。 技術屋の父に昔から言われていることがあります。

良い道具を使うこと。安っぽい道具を使っていては、腕が道具に甘んじる。

自分の腕を磨くには、道具も良いものを揃えることが大切だと教わりました。そしてその道具を大切に扱うこと。それは自分の技術に誇りを持つことにつながっていると信じています。

と、もっともらしいことを言いながら、新しいMac Bookを購入した私なのでした(笑)

 :::::::::::::::::::::::::

実はお金を使うことにはわりと躊躇しがちな小心者の私なのですが、溜め込むばかりでなく、良い使い方をすることーそれがあたらしい豊かさを自分に与えてくれるということを、歳を重ねるごとに知っていく気がしています。

ではまた、にこっと笑顔でお会いしましょう。