nicona's note.

- フリーランス・グラフィックデザイナーのつれづれBlog -

*手に取れる"自分メディア"ZINE(ジン)の話*

先日、かの有名なブロガーちきりんさんの著書を初めて読みました。タイトルは『「自分メディア」はこう作る!』。自分の考えを綴ることで、世界観の近い人たちとつながるメディアを作るという内容でした。

「自分メディア」と聞いて、すぐに私の脳裏に浮かんだのは「ZINE(ジン)」と呼ばれる個人が発行する小さな冊子です。本屋さんで全国に流通するようなものではなく、多くが個人のネット通販、個人営業の雑貨店やカフェで、ひっそりと売られているZINEたち。今日はネットの世界から少し離れて、手に取れる"自分メディア"のお話を。 

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人の頭の中って、ちょっと気になる

写真に写っているのは、私の大好きな「レーズン」と「土星」というZINEです。レーズンは立川の雑貨屋さんで出会い、その後、作者さんのサイトから通販で買っています。土星は、ZINEをたくさん取り扱っている下北沢のお店で買いました。

レーズンの内容は、とても個人的なことです。「お手紙特集」「てぬぐい特集」「部屋着特集」など、作者がこだわっていたり、気になっていたりすることを、小さな誌面に短い文章とイラストで、ゆるっと、しかしとても丁寧に紹介しています。まるでそれは、交換日記のように親密な雰囲気なのです。

土星は一人ではなく、何人かのイラストレーターが集まってひとつのテーマで記事を書いています。「How To」というお題で、「切腹のやり方」「展覧会でイイネ以外の感想を言う方法」「秘密基地の作り方」などなど…。好きな内容を自由に書いています。

いずれもとっっってもパーソナル空間!!という印象です(笑)でもなぜか何度も読み返して、ずっと手元に残っているのです。人の頭の中を手に取って見れるこの感覚が、なんだかあったかくて、安心して、思い立った時にまた開きたくなるんですね。

それを、こっちの世界にも

実は私、1年前はこのZINEたちに影響されて、自分でも作ろうと原稿を書いていました。その後、Webの勉強をする日々が続き、しばらくこの小さな冊子たちと距離をおいていました。手で書く。印刷する。手に取る。この手触りと「モノ感」は、ネットの世界にはない魅力です。

結局、飽きっぽい私はほぼ下書きの出来上がった原稿を放っておいて、このようにブログの世界に足を踏み込んでいるわけですが…。

ブログでやりたいこと、伝えたいことって、私にとってはこのZINEと同じなのです。自分のパーソナルなことをちょっとお裾分けして、共感してくれる人たちと少しでも繋がることができたらいいな。できれば、ZINE作りのように丁寧に。と、思っています。(それ故にちょっと更新が遅いわけですが…汗)

*ご紹介したZINEと、おすすめの本*

レーズン
作者たけのこスカーフさんのサイト miminoko room → http://miminoko.com

土星
http://masaox2006.xxxxxxxx.jp/dosay/dosay2.html

おすすめの本

girls ZINE ―女子のためのジン案内

girls ZINE ―女子のためのジン案内

 
girls ZINE -つくる、つながるジンの楽しみ

girls ZINE -つくる、つながるジンの楽しみ

 

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 そうそう、ZINEを作っている人同士で、交換会などのイベントをやっているお店もあるようですよ。名刺代わりに自分の世界が詰まった小さな冊子を手渡せたら、はじめての人ともすぐに仲良くなれそうですね。

ではまた、にこっと笑顔でお会いしましょう。